以前、Windows Driver Kit(WDK)に付属しているusbviewのVisual C++ 2005でのビルド方法を紹介しました。 このときはソースコードの動きを追うためにVC++上でビルドできるようにしましたが、ソースコードを追う必要が無い人もいると思います。
そこで、WDKのみでusbview.exeをビルドする方法を紹介します。単純にusbviewのアプリが欲しい人はこっちの方法を試してください。Visual StudioもEclipseも使わず、WDKをインストールするだけでできますから。

ビルド方法は次の通りです。Windows XP環境下での手順ですので、他のOSの方は適宜読み替えてください。また、WDKのバージョンは「7600.16385.1」です。こちらもバージョンによって読み替えてください。
  1. スタートメニューより、[プログラム]-[Windows Driver Kits]-[WDK 7600.16385.1]-[Build Environments]-[Windows XP]と追って、「x86 Free Build Environment」を起動する
  2. 「cd src/usb/usbview」と入力し、cdコマンドを実行する
  3. 「build」と入力し、buildコマンドを実行する
これでusbviewのビルドは完了です。
ビルドされたusbview.exeはビルド後に生成されるフォルダ(XPの場合は「objfre_wxp_x86\i386」)内に格納されます。
上の画面はusbview.exeの実行画面です。USB機器の接続状況がツリー上で表示されています。
この結果はLOOXくん(T70J)のものですが、これをみると、指紋センサーはUSB接続されているんですね。また、内部/外部合計でポートを6つ用意できるみたいです。T70Jには外付けが2ポートしかないのですが、空きがあるなら外部にもう1ポート欲しかったと言うのが本音です。