Visual Studioが複数インストールされている環境では、ソリューションをダブルクリックしても思っていたVisual Studioで開かれないことがあるかと思います。そんなときの対処法の一例です。

Visual Studio Version Selectorから開く

ソリューションを右クリックして[プログラムから開く]を選ぶと、「Microsoft Visual Studio Version Selector」があると思います。これから開くと、そのソリューションに適したVisual Studioで開いてくれます。例えば、VS Express 2012 for Windows DesktopとVS Community 2015がインストールされていて前者で作ったソリューションを開こうとした場合、次のような結果になります。
操作 ダブルクリック Version Selector
起動した
Visual Studio
VS Community 2015 VS Express 2012
for Windows Desktop
いちいちSelectorを洗濯するのが面倒な場合、ダブルクリックでSelectorを開くように関連付けを変更するが良いかと思います。
20181020_01-01_VSVersionSelector


Visual Studio Version Selectorが無い場合

恐らくVS 2012まで(VS 2013以降が入っていない環境)の話で、とてもニッチな情報。
こちらはダブルクリックでも適したVSで基本開かれますが、ソリューションを作成したVSのエディションと同一のエディションがインストールされていないと失敗することがあります。例えば、作成したバージョンがVS2012で、インストールされているVSがVS Express 2010とVS Express 2012 for Windows Desktopだと、ダブルクリックでVS Express 2010で開かれます。
こんな時、ダブルクリックでVS Express 2012 for Windows Desktopで開かれるようにするには、ソリューションの情報を書き換えます。
ソリューションファイルをテキストエディタで開き、3行目(#から始まる行)を以下のように書き換えます。

Microsoft Visual Studio Solution File, Format Version 12.00
Visual Studio Express 2012 for Windows Desktop
書き換え前は「Visual Studio 2012」となっているのですが、上記のように書き換えることでVS Express 2012 for Windows Desktopで開かれるようになります。