プリンタが壊れました。2008年年初に購入したキヤノンのPIXUS MP970。正確には、一部カラーインクの吐出ができなくなっただけで、カラーインクが関係ない片面モノクロ印刷は可能で、スキャナも使えます。とは言え、Windows10向けドライバも提供されていない(非公式でWindows8.1向けが使用可能)ので、もうそろそろ潮時かなと。

で、久々にPIXUSのラインナップを見てみたのですが、「種類がありすぎてよく分からん」と。それを整理すると、個人向けは次の2シリーズになるようです。
  • 本体は安いが、インクタンクが高いTSシリーズ
  • 本体は高いが、インクタンクは安いXKシリーズ
いや~、こう性格が違うシリーズが用意されると、どっちがお得になるのか分かりにくいですね。

そこで、MP970での実績を元に、今後12年使うと仮定して、その際のランニングコストを本体価格を含めて比較してみました。

MP970でのランニングコスト

まず最初にMP970を12年使った実績からコストを計算します。コストの定義は、インク交換回数×インクタンクの単価とします。結果は下表の通り。交換回数はMP970のメンテナンスモードでのレポート出力の値としています。単価は本日時点のヨドバシ.comでの価格です(これ以降の価格も同様)。
交換回数コスト[円](参考)
顔料ブラック(9BK)1316,640
染料ブラック(7eBK)66,960
シアン(7eC)66,960
マゼンタ(7eM)66,960
イエロー(7eY)78,120
フォトシアン(7ePC)44,640
フォトマゼンタ(7PM)44,640
コスト合計54,920
コスト合計(1年当たり)4,577
合計(MP970価格含む)82,900

写真はともかく、モノクロで足りる文書の印刷がメインでしたので、ブラックインクが突出する結果となりました。この交換回数を基にXKシリーズ、TSシリーズのコストを計算します。

XKシリーズ、TSシリーズのインク交換コスト

インクタンクは、XKシリーズはXKI-N11/N10、TSシリーズはBCI-381/380となります。それぞれを12年でMP970と同じ回数交換したと仮定して、1年当たりのコストを計算します。なお、 XKI-N11/N10、BCI-381/380ともに容量が複数用意されていますが、ここでは大容量で計算します。
交換回数XKI-N11/N10
コスト[円]
BCI-381/380
コスト[円]
顔料ブラック(N10PGBK/380PGBK)1315,08023,270
染料ブラック(N11BK/381BK)66,18011,460
シアン(N11C/381C)66,18011,460
マゼンタ(N11M/381M)66,18011,460
イエロー(N11Y/381Y)77,12013,370
フォトブルー(N11PB)44,160 
グレー(381GY)4 7,640
コスト合計44,99078,860
コスト合計(1年当たり)3,7506,555
1年当たりのコストは2倍弱の差になり、XKI-N11/N10シリーズの安さが分かります。

本体価格を含めたランニングコスト

本体価格を含め、使用年数を重ねたときのコストを計算します。なお、本体は、各シリーズの最上位機種であるXK60とTS8330としています(CDレーベル印刷機能が欲しいので)。
年数XK60TS8330優位機種差額
(本体価格)44,80030,560
1年48,54937,135TS833011,414
2年52,29843,690TS83308,608
3年56,04850,245TS83305,802
4年59,79756,800TS83302,997
5年63,54663,355TS8330191
6年67,29569,910XK602,615
7年71,04476,465XK605,421
8年74,79383,020XK608,227
9年78,54389,575XK6011,032
10年82,29296,130XK6013,838
11年86,041102,685XK6016,644
12年89,790109,240XK6019,450

MP970と同じ使い方をすると、5年まではTS8330の方が安くなり、6年以上であればXK60の方が安くなる結果となりました。正直「本体がどれくらい持つのか」なんて賭けですが、これまでに購入したキヤノンプリンタは5年は使えているので、より新しいインクを使うXKシリーズでも良いのかなと思いました。

なお、「年1回は全インクタンクを交換する」という使い方の場合、境界は2年となり、3年以上使う場合はXK60の方が安くなります。同じく年2回なら2年目以降、年3回なら1年目以降XK60に軍配が上がります。もうお分かりかと思いますが、「たくさん印刷する(=カートリッジの交換頻度が高い)」ほどXK60が優位になります。

結論:XKシリーズは良いぞ

そんなこんなで、「長く使う」、「たくさん印刷する」なら、XKシリーズの方が良さそうです。インクタンクの価格が安いのが効いてるようです。

今回は各シリーズの最上位機種で比較しましたが、TSシリーズでも違う機種を対象にするとまた違ってくるかと思います(今なら2018年モデルの最上位機種TS8230もTS8330の半額くらいで売ってますしね)。コスト比較をする際は、自分に合った目的ですることをお勧めします。